くしゃみで尿が漏れる
女性に多い腹圧性尿失禁とは?
公開日:2026/09/11
「くしゃみをすると尿が漏れる…」

- 「咳やくしゃみをしたときに尿が漏れる。」
- 「重い荷物を持った瞬間に漏れてしまう。」
- 「ジャンプや運動をすると心配で思い切り体を動かせない。」
このような症状は、腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)かもしれません。
女性に多くみられる尿もれの一つで、適切な治療によって改善が期待できます。
腹圧性尿失禁とは?
腹圧性尿失禁とは、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまう状態です。
例えば、
- 咳やくしゃみ
- 笑ったとき
- 重い物を持ったとき
- 階段の上り下り
- ランニングやジャンプ
などがきっかけで尿もれが起こります。
一方で、「急に我慢できないほど尿意が強くなって漏れてしまう」場合は、過活動膀胱など別の病気が原因のこともあります。
なぜ起こるの?
主な原因は、骨盤底筋のゆるみや尿道を支える組織の弱まりです。
次のような方は、腹圧性尿失禁になりやすいとされています。
- 妊娠・出産を経験した方
- 加齢による筋力低下
- 閉経後の女性
- 肥満
- 慢性的な咳や便秘がある方
複数の要因が重なって症状が現れることも少なくありません。
放っておいても大丈夫?
命に関わる病気ではありませんが、尿もれを気にして
- 外出を控える
- 運動をあきらめる
- 水分を控えてしまう
- 尿もれパッドが手放せない
など、生活の質(QOL)が低下してしまうことがあります。
「年齢のせいだから」と我慢せず、ご相談いただくことをおすすめします。
どんな治療があるの?
症状に合わせて、さまざまな治療方法があります。
骨盤底筋トレーニング
軽症から中等症では、骨盤底筋トレーニングによって改善が期待できます。
詳しくは、当院ホームページの「骨盤底筋群とは?」や「自宅でできる!骨盤底筋トレーニング」もご覧ください。
生活習慣の見直し
体重管理や便秘の改善、慢性的な咳の治療なども症状の改善につながることがあります。
手術という選択肢
症状が強い場合や、骨盤底筋トレーニングだけでは改善が難しい場合には、手術が選択肢となることもあります。
「尿もれがゼロになること」だけでなく、「尿もれパッドの枚数を減らす」「旅行やスポーツをもっと楽しめるようになる」ことを目標に治療を行うこともあります。
患者さん一人ひとりの症状や生活スタイル、ご希望に合わせて、適した治療をご提案します。
女性の方も安心してご相談ください
当院では、女性の泌尿器科専門医が診察を担当しています。
「こんなことで受診していいのかな…」と思われる方もいらっしゃいますが、腹圧性尿失禁は多くの女性が経験する症状です。
診察では、症状や生活への影響、ご希望を伺いながら、一緒に治療方針を考えていきます。『まずは話だけ聞いてみたい』という方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、運動など、お腹に力が入ったときに起こる尿もれです。
妊娠・出産や加齢、閉経などがきっかけとなることが多く、決して珍しい病気ではありません。
「年齢のせいだから」「仕方ない」とあきらめる必要はありません。
骨盤底筋トレーニングや生活習慣の見直し、必要に応じた治療によって改善が期待できます。
- 「尿もれを少しでも減らしたい」
- 「外出や旅行をもっと楽しみたい」
- 「尿もれパッドの枚数を減らしたい」
など、一人ひとりの目標に合わせた治療をご提案しています。
尿もれでお困りの方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
このコラムの監修医師
北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック
副院長早川 希
略 歴
- 2007.3 獨協医科大学卒業
- 2009.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2009.10 戸田中央総合病院 泌尿器科
- 2012.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2013.4 済生会川口総合病院 泌尿器科
- 2015.4 済生会川口総合病院 泌尿器科 医長
- 2016.4 江戸川病院 泌尿器科
- 2017.11 大野中央病院 泌尿器科 医長
- 2025.5 北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック副院長
資 格
- 日本泌尿器科学会認定専門医
- がん緩和ケア 研修修了
- ロボット手術 Da Vinci console surgeon certificate
所属学会
- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 日本移植学会







