尿検査で何がわかるの?
結果の見方をわかりやすく解説
公開日:2026/09/01
尿検査は何を調べているの?

健康診断や泌尿器科の受診で行うことが多い「尿検査」。
「尿検査で何がわかるの?」
「異常と書かれていたけれど、大丈夫?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
尿検査は、腎臓や膀胱などの尿路の病気だけでなく、糖尿病や全身の病気の手がかりになることもある大切な検査です。
今回は、尿検査でよく調べる項目と、その結果の見方について分かりやすく解説します。
尿潜血(にょうせんけつ)
尿に血液が混じっていないかを調べる項目です。
陽性だった場合は、
- 尿路感染症
- 尿路結石
- 腎臓の病気
- 膀胱がんなどの尿路の病気
などが原因となることがあります。
一時的に陽性になることもありますが、放置せず原因を調べることが大切です。
尿蛋白(たんぱく)
尿にたんぱく質が漏れ出ていないかを調べます。
尿蛋白が続く場合は、
- 慢性腎臓病(CKD)
- 糖尿病性腎症
- 糸球体腎炎
などの腎臓の病気が隠れていることがあります。
一方で、激しい運動後や発熱時には一時的に陽性となることもあります。
尿糖
尿に糖が出ていないかを調べます。
尿糖が陽性の場合は、糖尿病が疑われることがありますが、尿糖だけで糖尿病と診断することはできません。
必要に応じて血液検査などを行い、総合的に判断します。
白血球
尿に白血球が多く含まれている場合は、尿路感染症や膀胱炎などでみられることがあります。
排尿時の痛みや頻尿、発熱などの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
亜硝酸塩
尿の中に細菌がいるかどうかの目安となる項目です。
陽性の場合は、細菌による尿路感染症が疑われます。
ただし、陰性でも感染症を否定できるわけではありません。
尿比重・pH
尿比重は、尿の濃さを調べる項目です。
水分不足では高くなり、水分を多く摂っていると低くなることがあります。
pHは尿の酸性・アルカリ性を示す値で、食事や体調によって変化します。
これらは単独で病気を診断するものではなく、他の検査結果とあわせて判断します。
泌尿器科では尿沈渣(にょうちんさ)検査を行うこともあります
健康診断で行われる尿検査では、尿中に血液やたんぱく質、糖などが含まれているかを調べます。
一方、泌尿器科では必要に応じて尿沈渣(にょうちんさ)検査を行うことがあります。
尿沈渣検査では、尿を遠心分離して顕微鏡で観察し、
- 赤血球
- 白血球
- 細菌
- 円柱
- 結晶
などを詳しく調べることができます。
そのため、血尿や尿路感染症、尿路結石、腎臓の病気などが疑われる場合には、通常の尿検査だけでは分からない情報も確認でき、より詳しく原因を調べることができます。
尿検査で異常があったら必ず病気?
必ずしもそうではありません。
運動や発熱、水分不足、生理などの影響で、一時的に異常値となることもあります。
しかし、異常が続く場合や、自覚症状がある場合は原因を調べることが大切です。
健康診断で異常を指摘された場合も、自己判断で様子を見ず、一度泌尿器科へご相談ください。
こんな場合は受診をおすすめします
次のような場合は、一度泌尿器科を受診しましょう。
- 健康診断で尿潜血や尿蛋白を指摘された
- 尿糖が陽性だった
- 尿検査で異常が続いている
- 血尿や排尿時の痛みがある
- 尿が泡立つ、頻尿、尿漏れなどの症状がある
まとめ
尿検査は、腎臓や膀胱などの尿路の病気だけでなく、糖尿病や全身の病気を見つけるきっかけにもなる大切な検査です。
一度の異常で過度に心配する必要はありませんが、異常が続く場合や症状がある場合は、早めに原因を調べることが大切です。
当院では、尿沈渣検査や超音波検査などを組み合わせ、原因を詳しく調べています。
泌尿器科専門医が検査結果を分かりやすくご説明し、一人ひとりの症状に合わせた検査・治療をご提案していますので、気になる結果があった方はお気軽にご相談ください。
このコラムの監修医師
北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック
副院長早川 希
略 歴
- 2007.3 獨協医科大学卒業
- 2009.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2009.10 戸田中央総合病院 泌尿器科
- 2012.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2013.4 済生会川口総合病院 泌尿器科
- 2015.4 済生会川口総合病院 泌尿器科 医長
- 2016.4 江戸川病院 泌尿器科
- 2017.11 大野中央病院 泌尿器科 医長
- 2025.5 北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック副院長
資 格
- 日本泌尿器科学会認定専門医
- がん緩和ケア 研修修了
- ロボット手術 Da Vinci console surgeon certificate
所属学会
- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 日本移植学会







