健康診断で「PSAが高い」と言われたら?
再検査や精密検査について分かりやすく解説
公開日:2026/10/01
「PSAが高い」と言われて、不安になっていませんか?

健康診断や人間ドックで
「PSAが高いので泌尿器科を受診してください」
と言われると、
- 「前立腺がんなのでは?」
- 「すぐに治療が必要?」
- 「症状がないけれど受診した方がいいの?」
と、不安になる方は少なくありません。
しかし、PSAが高いからといって、必ずしも前立腺がんとは限りません。
まずは落ち着いて、原因を確認することが大切です。
PSAが高くなる原因は?
PSA(前立腺特異抗原)は、前立腺で作られるたんぱく質です。
PSAが高くなる原因には、
- 前立腺がん
- 前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 尿路感染症
などがあります。
つまり、PSAが高い=前立腺がんではありません。
一方で、前立腺がんが見つかるきっかけになることもあるため、放置せずに原因を調べることが大切です。
まずは泌尿器科を受診しましょう
PSAが高いと言われたら、まずは泌尿器科を受診しましょう。
診察では、
- 健康診断の結果
- 年齢
- 排尿症状の有無
- ご家族に前立腺がんの方がいるか
などを確認し、今後の方針を決めます。
健康診断の結果票がある方は、ぜひご持参ください。
どんな検査をするの?
PSAの値や症状に応じて、
- PSAの再検査
- 尿検査
- 超音波(エコー)検査
- 直腸診
- MRI検査
などを行います。
すべての方が精密検査や前立腺生検を受けるわけではありません。
検査結果を総合的に判断し、必要な検査をご提案します。
前立腺生検が必要になることもあります
MRIなどの検査で前立腺がんが疑われる場合は、前立腺生検をご案内することがあります。
生検とは、前立腺の組織を採取して詳しく調べる検査です。
必要な方にのみ行う検査ですので、「PSAが高い=すぐに生検」というわけではありません。
こんな方は早めの受診をおすすめします
- 健康診断でPSA高値を指摘された
- PSAが年々高くなっている
- 排尿しにくい、頻尿などの症状がある
- ご家族に前立腺がんの方がいる
- 一度も泌尿器科を受診したことがない
症状がなくても、一度相談することをおすすめします。
当院でできること
当院では、PSA検査や診察を行い、必要に応じて追加検査をご案内しています。
MRI検査や前立腺生検が必要と判断した場合には、適切な医療機関へ速やかにご紹介いたします。
患者さん一人ひとりの検査結果や症状に合わせて、分かりやすくご説明し、今後の方針をご提案いたします。
まとめ
PSAが高いと指摘されると、「がんかもしれない」と心配される方が多くいらっしゃいます。
しかし、実際には前立腺肥大症や炎症などが原因でPSAが高くなることも少なくありません。
大切なのは、不安を抱えたままにせず、一度泌尿器科で原因を確認することです。
健康診断でPSAが高いと言われても、必ずしも前立腺がんとは限りません。
しかし、前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎などが隠れていることもあるため、「異常がないこと」を確認するためにも、一度泌尿器科を受診することが大切です。
「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、まずはお気軽にご相談ください。
なお、前立腺がんについて詳しく知りたい方は、当院の疾患ページ「前立腺がんとは?」もあわせてご覧ください。
このコラムの監修医師
北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック
副院長早川 希
略 歴
- 2007.3 獨協医科大学卒業
- 2009.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2009.10 戸田中央総合病院 泌尿器科
- 2012.4 東京女子医科大学 泌尿器科
- 2013.4 済生会川口総合病院 泌尿器科
- 2015.4 済生会川口総合病院 泌尿器科 医長
- 2016.4 江戸川病院 泌尿器科
- 2017.11 大野中央病院 泌尿器科 医長
- 2025.5 北戸田ナノ整形外科泌尿器科クリニック副院長
資 格
- 日本泌尿器科学会認定専門医
- がん緩和ケア 研修修了
- ロボット手術 Da Vinci console surgeon certificate
所属学会
- 日本泌尿器科学会
- 日本透析医学会
- 日本移植学会







