健康診断でeGFR値が
低いと診断されたら?
eGFRとは
eGFRは推算糸球体濾過量のことで、血液検査で算出される「腎臓が血液をろ過して尿をつくる能力」を示す指標です。
健康的な生活をしていても、加齢に伴いゆるやかに低下していくのが通常です。しかし、60mL/分/1.73㎡を下回ると、早めの対策が必要になります。
数値の目安
- 正常:90mL/分/1.73㎡以上
- 軽度低下:60~89mL/分/1.73㎡
- 中等度~重度低下:30~59mL/分/1.73㎡以下
eGFRが低下しやすい主な要因
eGFRが低い方は、以下の要因が考えられます。
- 生活習慣病
- 高血圧・糖尿病
- 慢性腎臓病の家族歴
- 喫煙・過度な飲酒
- 長期服用薬
eGFR値が低いと診断されたら
腎臓病は初期ではほとんど症状がありません。むくみや倦怠感などが出たときには、かなり進行している可能性があります。
腎臓の機能は一度失われると完全に回復させることはできません。低下を緩やかにする「進行予防」が治療の主眼です。
泌尿器科もしくは腎臓内科を受診し、専門医による詳しい検査(尿検査、画像検査など)を受けましょう。
不安な場合はご相談ください
eGFR値の低下は「あなたの腎臓が助けを求めているサイン」です。
気になる数値を放置せず、一度専門医に相談しましょう。
当クリニックでは、腎臓病、腎不全、腎臓移植の管理を行ってきた泌尿器科の専門医が、わかりやすい説明と丁寧なケアでサポートいたします。